英文会計HOME 英文会計簡単用語 英文簿記入門 英文会計資格 英文会計ブログ
 
 それでは、簡単に英文簿記について学習しましょう。簿記初学者にもわかるように解説しています。

簿記とは複式簿記と簿記の目的利害関係者と会計期間貸借対照表とは資本等式と貸借対照表等式

損益計算書とは取引勘定記入のルール仕訳と勘定の転記例題

☆  Bookkeeping(簿記)
  Bookkeepingとは、 Business Enterprise(企業)が日常の営業活動を一定のルールに基づいて帳簿に記録し、様々なInterested Party(利害関係者)に企業の一定時点のFinancial Position(財政状態)と一定期間のOperating Results(経営成績)等を報告する手続きです。ではこれから詳しく簿記の基礎について学んでみましょう。

☆  Business Enterprise(企業)
 家計でも、企業でも、簿記を活用することができます。例えば、家計簿は家計で簿記を活用している一例ですが、ここでは企業の簿記について学習していきます。企業とは、もうけを得ることを目的にして、継続的に営業活動を営む会社や個人をいいます。なお、企業とはいえ様々な業種が考えられますが、ここでは商店やサービス業を対象とした簿記を学習していきます。また、企業の規模としては個人商店並びに株式会社を対象にして話を進めていきます。                                  戻る

☆ Double-entry bookkeeping(複式簿記)
 単式簿記とは,家庭でつけられる家計簿のように,金銭の収入・支出など特定の事項についてのみ記録するものです。これに対しDouble-entry bookkeeping(複式簿記)とは会社や商店で用いられるもので,金銭の収支などに限らず広い活動(例えば財産の増減)を記録します。一定のルールとは、通常Double-entry bookkeepingのことをいいます。以降はDouble-entry bookkeepingのみを学習するため,Double-entry bookkeepingを単に簿記と言います。

☆ The purpose of bookkeeping(簿記の目的)
  簿記の目的には様々なものが考えられますが特に重要な目的は次の3つです。1つは、企業が合理的な経済活動を営むため日常の経済活動を帳簿に記録することです。そしてEnding (期末)において、自分の会社における一定時点のFinancial Position(財政状態)と一定期間のOperating Results(経営成績)をFinancial Statements(財務諸表)という報告書によって明らかにすることです。Financial Positionを明らかにする報告書をBalance Sheet(貸借対照表)といいます。また、OperatingResultsを明らかにする報告書をIncome Statement(損益計算書)といいます。                                         戻る

☆Interested Party(利害関係者)
  簿記では、Operating Resultsを明らかにするためにIncome Statement、Financial Positionを明らかにするためにBalance Sheetという報告書を作成します。そして、これらの報告書は銀行など企業の周りの様々なInterested Party(利害関係者)に提示されます。Interested Partyとは、企業活動のいかんによって何らかの影響を受ける人々です。

☆Accounting Period(会計期間
   簿記の目的で「1年間」とか「1年ごと」とかいう言葉が出てきました。企業は、継続して営業活動を営んでいますので、これを人為的に区切ってあげるのです。簿記では、通常1年間で区切りこの一定期間をAccounting Periodといいます。

戻る

☆ 一定時点のFinancial Positionを明らかにするとは
  期末において、企業のFinancial Positionを明らかにすることが簿記の目的の一つです。Financial Positionとは、企業の資金をどのように集めて、どのように運用しているかということであり、Bookkeepingの世界ではAssets(資産)・Liabilities(負債)・Capital(資本)によって表わされます。

☆ Assets・Liabilities・CapitalとBalance Sheet
  貸借対照表は、Assets・Liabilities・Capitalの要素によって構成されます。Assetsは一般的にいうと財産や債権などです。Balance Sheetの構造ではAssetsを左側に記入します。また、LiabilitiesはDebt(債務)など他人から調達した資金と考えてください。また、自分が出した元手をCapitalといいます。
☆ Assets(資産)とは
  企業の資金の運用形態としての財貨や債権などを一般的な財産を総称してAssetsといいます。
一般的にいう財産と考えてください。
  例:財 貨 ‥‥ Cash(現金)、Building(建物)、Land(土地)等
    債 権 ‥‥ Loans Receivable(貸付金)
           お金を貸付け、将来返済してもらえる権利
           Accounts Receivable(売掛金)
           商品を売上げ、代金を将来返済してもらえる権利
☆ Liabilities(負債)とは
  企業が負っている債務など、他人からの調達分を負債といいます。
  例:Loans Payable(借入金)
    お金を借入れ、将来返済しなければならない義務
    Accounts Payable(買掛金)
    商品を仕入れ、代金を将来返済しなければならない義務
☆ Capital(資本)とは
 出資額や企業が稼ぎ出した利益など、自己資金部分をcapitalといいます。AssetsからLiabilitiesを差し引いた正味の財産です。なお、Capitalは、Owners’Equityや株式会社の場合Stockholders’Equityといわれることもあります。  戻る

☆ Capital Equation(資本等式)
 資産・負債・資本の三者の関係は,「資産−負債=資本」という算式で表わすことが出来ます。これをCapital Equation(資本等式)といいます。  

                   Assets − Liabilities = Capital

☆ Balance Sheet Equation(貸借対照表等式)
 簿記ではさらに資本等式を変形して,「資産=負債+資本」と考えます。この算式をBalance Sheet Equation(貸借対照表等式)といいます。
                      Assets = Liabilities + Capital                        戻る

1 一定期間のOperating Resultsを明らかにするとは
 一会計期間における企業のOperating Resultsを明らかにすることが簿記の目的の一つです。Operating Resultsとは、営業活動によりどのような原因でいくら儲かったかであり、Revenue(収益)、Expense(費用)によって表わされ、差額をNet Income(当期純利益)と呼びます。

2 Revenue・ExpenseとIncome Statement
 Income Statementは、Revenue・Expenseの要素によって構成されます。Revenueは企業の経済活動による資本の増加原因です。Income Statementの構造上Revenueは右側に記入されます。Expenseは企業の経済活動による資本の減少原因です。Income Statementの構造上Expenseは左側に記入されます。

戻る

☆ Transaction(取引)
 企業の営業活動を帳簿に記録することが簿記であることは説明しましたが、企業における全ての営業活動を記録するものではありません。企業の諸活動のうち、お金やものが動く取引を選び出して帳簿に記録します。
Transactionは、Assets・Liabilities・Capital・Revenue・Expenseのいずれかが増減します。
☆ Transactionの二重性
 Transactionは、Assets・Liabilities・Capital・Revenue・Expenseの増減をもたらします。これを「取引の二重性(仕訳の二重性)」といいます。
例えば、Cash¥100でLandを買った場合
 a)Landという資産の増加
 b)Cashという資産の減少

 すなわち、簿記では取引を原因と結果というふうに、二面性に分解してこれから帳簿に記入していきます。

☆ Account(勘定)
  Transactionが生じると、企業の財産は変動します。そこでBookkeepingでは、その変動の結果を認識するために、取引を「Account」というものに記録集計していきます。Accountの左側をDebit、右側をCreditといいます。

☆ Account Title (勘定科目 )
  勘定は、Assets・Liabilities・Capital・Revenue・Expenseのグループに分類され、さらにその内容や性質を表す名称がつけられます。これらの名称を勘定科目といい、勘定科目で帳簿に記入されます。

☆ Ledger(総勘定元帳)とAccount(勘定)
  Transactionは、Ledgerというノートに記録されます。LedgerにはAccount Titleを付したAccountがあり、そこに記録します。戻る
 勘定記入のルールは、勘定科目ごとの増減を勘定のどちら側に記入するのかというルールであり、Assets・Liabilities・Capital・Revenue・Expenseそれぞれについて、増加、減少を記入する側が決まっています。

戻る

☆ 仕訳と勘定の転記
  簿記では、 Transactionの結果をPosting(転記)しますが、その場合に直接Accountに書き込むのではなく、Account記入の準備作業を行います。これを「Journalizing」といいます。なぜ、直接Accountに記入せず、Journalizingを行うのでしょうか。それは、直接Accountに記入すると以下の欠点が生じるためです。
@ 取引を発生順に見たい場合、勘定記入だけでは不便である。
A 勘定への直接記入は誤りが生じやすい。
B その誤りを発見することも勘定記入だけの場合、困難となる。
Journalizingは、Journalというノートに取引の発生順に記入されます。そして、その後にLedgerにPostingするのです。戻る

<例題1>4月1日 Cash$1,000を元入れして営業を開始した。
1 上記の場合、まず取引を2つに分解します。一つはCash(現金)が増加した事実。もう一つは元入れ分のオーナーの持分が増加します。なお、CASHは資産(Assets)です。また、元入分は資本(Capital)となります。

2 次に先ほどのルールに照らします.。
  その結果、Cashは、資産ですので増加については、Debit 借方に記入します。一方、元入分は 資本ですので増加についてはCredit 貸方に記入します。

それでは、実際にjournalに仕訳し、LedgerのAccountに記入してみましょう。まずは、仕訳です。
Dr. Cash                 1,000
  Cr. Capital                1,000
次に勘定に記入しましょう。
さあ、英文会計の世界に入っていきましょう!戻る

 Copyright (C) 2006 はじめての英文会計 All Rights Reserved.